教え方をどこで習うのか
家庭教師として働いている人が、生徒への勉強の教え方をきちんと習ったことがあるとは限りません。家庭教師を派遣している会社は多くありますが、指導方法の研修を熱心に行っている会社は少ないです。
家庭教師と働くためには採用試験を受ける必要があります。高校入試程度の学力試験か大学入試程度の学力試験を受け、面接試験を受ける会社がほとんどです。人に勉強を教えるには、それなりに学力と知識が必要になります。必要最低限の知識と常識のチェックのための採用試験が多いです。実際に採用試験に合格してから、指導方法の研修を熱心に行っている会社は少ないでしょう。出勤管理や派遣先の家庭での振る舞いや事務管理などの研修はどこの会社でも行いますが、指導方法の研修に時間を欠けている会社は多くはありません。採用試験に合格した段階で最低限の知識があると判断されてしまうので、指導方法まで研修出来ないのが現状です。家庭教師として働きたいと思う人の多くが、人へ物事を教えることの楽しみを分かっていて仕事としたいと思う人になります。人とのコミュニケーションの取り方も上手い人が多いのも特徴とも言えるでしょう。
塾と家庭教師はどんな人に向いている？
塾がいいのか家庭教師がいいのか迷ってしまうこともあると思いますが、それぞれメリットとデメリットがあるのでそれを十分に考えて選ぶようにしましょう。家庭教師のメリットは、何といってもマンツーマンで指導してくれることです。分からない部分があっても、先に授業が進んでしまうようなことはありません。苦手にしている部分だけをじっくりと教えてもらうことができます。そのためマイペースで学習したいという人や苦手な部分が多いという人におすすめです。ただし、家庭教師との相性もあるので自分に合った講師を選ぶことが大切になります。
それに対して塾は、他にも生徒がいるので競争意識が働きます。負けたくないという思う人はモチベーションがアップするので、負けず嫌いの性格に向いているでしょう。講師は全員を平等に扱う必要がありますから、当然自分一人のために時間を割いてはくれません。授業中に分からない部分があったら質問するなど積極性も求められます。